2019北海道ツーリング ④宿泊編

今回道内では11泊したが、その内訳はキャンプ4泊、残りはホテル、民宿となった。予定ではキャンプは7泊のはずだったが、雨天や日程の変更で4泊に減らす結果となった。

キャンプ泊

百人浜オートキャンプ場(襟裳)

記念すべき北海道最初のキャンプ地。襟裳岬からバイクで約20分程。市街地の喧噪から離れ、木立に囲まれた静かな環境にあるキャンプ場。

【良い点】

・手入れが行き届き、十分な広さがある芝のサイト

・近くの温泉まで徒歩で5分程度

・コインランドリー(2台)あり

・トイレが水洗で綺麗

・市街地から離れているので非常に静か

【難点】

・近場に買い出し先なし。襟裳岬そばのセコマが一番近く、バイクで30分弱。

買い出し先の遠さを除けば文句なしのキャンプ場。曇天なのが残念だったが晴天ならばさぞ快適なキャンプを過ごせたことだろう。

自分以外のキャンパーは10組ほど。ハイシーズンは劇混みらしい。

和琴半島湖畔キャンプ場(弟子屈)

屈斜路湖湖畔にある北海道屈指の人気キャンプ場。

【良い点】

屈斜路湖を目前にした最高のロケーション

・バイクをほぼテントに横付けできる

・近くの銭湯まで徒歩5分(寧ろ併設と言って良い近さ)

・コインランドリー(2台)あり

・照明から離れた場所では星空が良く見える

・管理人の方が非常に親切

【難点】

・買い出し先が遠い(弟子屈市街まで30分程度)※キャンプ場内に売店あり

・トイレが汲み取り式

・風向きに寄りトイレの悪臭がサイトまで届く

・サイトが湖畔に沿って細長いので意外と窮屈に感じる

広大な屈斜路湖を目の前にしたサイトからの眺めは最高。これだけでも人気の一端が伺える。一方で欠点も目立つので好き嫌いは分かれるキャンプ場かもしれない。

流石の人気というべきか、ハイシーズン過ぎというのに40組くらいのキャンパーで賑わっていた。その大半がライダーなので、キャンプツーリング気分を味わうには絶好のキャンプ場。本来静かで星空の綺麗なキャンプ場だと思うのだが、あいにくこの日は近くの保養施設でカラオケ大会が開かれていた。その歌声がキャンプ場全体に響き渡り、正にジャイアン・リサイタル状態で雰囲気をぶち壊すこと甚だしい。21時近くまで続いたが、これさえなければいい雰囲気のキャンプ泊だったと思う。

女満別湖畔キャンプ場

網走湖に面した町営の湖畔キャンプ場。

【良い点】

・木立に囲まれた広々としたサイト。芝の状態が最高

・徒歩10分でセコマあり。買い出しの便としては最高

・バイクをほぼテントに横付けできる

・徒歩5分内に温泉あり。しかも2件。異なる泉質から選べる

・湖の反対側は住宅と言うのに非常に静か。環境と安心感が両立できる貴重さ

・トイレが水洗で綺麗

【難点】

・コインランドリーなし。近くのホテルのランドリーが利用できるが洗濯機、乾燥機が1台ずつ。ハイ・シーズンの使用は厳しいだろう。

こちらも湖畔キャンプ場だが、和琴半島と異なり芝のサイトが広々と利用でき、非常に開放感がある。サイトは木立の中にあるため、日差しが強い日でも木陰に設営して日差しを逃れることが出来るのも良い。買い出しと風呂の便の良さも含めて、ここでのキャンプが一番快適だった。ハイシーズンはやはり劇混みのようだが、お盆過ぎならば是非お勧めしたいキャンプ場だ。

この日は自分も含めて10組ほどのキャンパーがいた。この微妙な使われ具合も良い。そして木漏れ日が映える朝のサイトが大変快適だった。またいつか利用したいキャンプ場だ。

さるふつ公園キャンプ場

宗谷岬の手前40kmほど、道の駅さるふつに併設されたキャンプ場。

【良い点】

・あたりに遮るものが無い広大なサイト。正に北海道、といった風景を味わえる

・国道沿い、且つ道の駅、ホテルに併設されているので夜間でも安心感がある

・道の駅のレストランや銭湯を使用できるので便が良い

・綺麗な水洗トイレ

【難点】

・とにかく風が強い。ソロの場合設営に非常な苦労をすることになる

・周囲の施設を含めてコインランドリーなし。洗濯はあきらめよう

・あまり手入れされていないようで、芝の状態は良くない。

・道の駅の職員含めて客対応が塩

ある意味ネタ枠で選んだキャンプ場。この場所なら近くのクッチャロ湖畔キャンプ場が人気だが、海沿いにあるとんでもなく広いサイトという、まさに北海道以外ではあり得ないであろうシチュエーションを求めてこの場所を選んだ。

この広大なサイトにキャンパーはなんと自分ひとりだった。ある意味貴重な経験。すぐ傍に国道が通り、道の駅やレストラン、ホテルが併設されており、始終人の気配を感じるので、湖畔、林間サイトで感じるような不安や寂しさとは無縁だ。寧ろその環境でこのだだっ広いサイトにソロで泊まることを躊躇わないかが問われる。色々な意味でソロでの利用はお勧めしない。また、道の駅全体でスタッフの接客態度がとにかくしょっぱい。愛想笑いの一つも浮かべない事務的な対応に辟易する。団体客や常連には恐ろしく愛想がよいのとは対照的で、客によっての態度の落差が激しいことが更に気に食わない。ネタとして1回泊まれば十分。道の駅を含めて2度と行くことはないだろう。

旭川市21世紀の森タルハウス

旭山動物園から20キロ弱の位置にある、”旭川市21世紀の森”内にあるキャンプ場。ここではテント泊ではなく醤油樽をリサイクルした簡易コテージである”タルハウス”に宿泊した。ちなみにテント泊の場合使用料は無料。

【良い点】

・設営、撤収が不要なのでとにかく楽(タルハウス泊の場合)

・荷物を広げても足を延ばし、寝返りをうてる十分な広さ

・電源と照明付き。スマホやモバイルバッテリーの充電に不自由しない

・隣接するバンガローの無料wi-fiを使用可能

・それで使用料は¥520と格安

・トイレが水洗で物凄く綺麗。キャンプ場のレベルをはるかに超えた清潔さ

・分別さえすればほぼすべてのキャンプごみを無料で捨てることが出来る

【難点】

・買い出し先が遠い。最も近いコンビニまで20キロほど

・コインランドリーなし

・ヒグマ注意

便利さ、快適さでは今回の旅でNo.1。キャンプ泊で設営、撤収がいらないと言うのは本当にらくちん。これで¥520という破格の安値なのだから恐れ入る。そして特筆すべきはトイレ。とにかく清潔で綺麗。トイレ環境は使用したキャンプ場の中でぶっちぎりのNo.1だ。

タルハウスの室内はこんな感じ。

これほどの快適さにも関わらず利用者は自分ひとりだけ。少し離れたキャンプ場にはそれなりにキャンパーがいるようだった。周囲に人家は無いので夜はなかなかに不安を感じる。とはいえタルハウスの中でイヤホンをすることなく音楽を聴きながら夜を過ごすことが出来たのはなかなかに良い経験だった。こんなに快適なのに、なぜ他に利用者がいなかったのか不思議でしょうがない。

ホテル、民宿

スマイルホテル小樽

北海道到着日と最終日前日に利用。フェリーターミナルから近く、屋根付きのバイク駐車場があることから小樽便利用のライダー御用達の宿として有名。道路を挟んで本館と別館が隣り合っている。宿泊は選べるのであれば本館一択。別館は狭い、薄暗い、臭うといいとこ無し。また、チェックアウト後もバイクと荷物を預かってくれる(~12:00は無料、~15:00は¥200)ので、最終日の小樽観光が楽になり助かった。

ラスティングホテル ※写真無し

 釧路滞在時に利用。キャンプの予定が天候不良のため急遽取った宿だったが悪くないホテルだった。朝食ビュッフェ、大浴場、コインランドリーが揃っているのが採点高い。ビジネスホテルでもこれが全て揃うのは意外に無い。その分値段は¥6,500と若干お高め。釧路駅の裏にあるので食事に出るには少し歩く必要がある。

宿処鶴亀

中標津滞在時に利用。なんと言っても1泊¥3.500の安さが魅力。その分設備は最低限。部屋にはエアコンは無く扇風機のみなので夏の盛りは少々厳しいかも。風呂は大浴場ではなく普通の浴室を空いていれば使える形式。その他シャワー室が3つあり。この値段なら寝るだけでも十分なコスパ。徒歩圏内に飲食店も多いので利便性も悪くない。

ホテルニューホワイトハウス

留萌滞在時に利用。入口が改修中で裏口から入る必要があり、分かり難かった。部屋ははっきり言って狭いし、かなり年季が入って草臥れているのは否めない。

ホテルの地下駐車場に専用のバイク置き場があるのでライダーの利用率は高い。また、自分は利用しなかったが魚介類豊富な朝食バイキングが有名らしい。素泊まり1泊¥6,400は少し高く感じる。周囲が昔ながらのスナックばかりでいかにも北の街、といった風情があった。

旅籠やなんぷてい

富良野滞在時に利用。レストランが併設された民宿とペンションの中間と言った趣。食事編でも書いたがレストランのレベルが高く、それでいてリーズナブル。部屋は和室。風呂は予約制で30分占有出来る。大浴場と言うほどではないが一人で使う分には十分に広い。全室禁煙。煙草を吸えるのは玄関先のみ。素泊まり¥4,800と南富良野では平均的な価格設定。駅が近いので周辺観光の拠点には便利。

新苫小牧プリンスホテル ※写真無し

素泊まり1泊¥8,000と今回の旅で一番値が張ったが、その価値は十分。和モダンな外観に豪華なロビー。部屋も広くベッドはセミダブルで広々。アメニティも充実しており、部屋にレンジがおかれているのも何気に嬉しい。週替わりで温泉を楽しめる大浴場、コインランドリー完備と全体的に高ランク帯のビジネスホテルで非常に快適だった。ホテルの値段が高騰している苫小牧ではこれでも安い方で、JRの駅から離れているのがその理由だろう。ライダーなら全く問題なし。次に行くことがあればまた利用するだろう。

ポートシャインホテル

帰途の舞鶴で利用。とにかく年季の入ったビジネスホテル。地下駐車場にバイクを置けるのはポイント高い。長期滞在者が多いのか、コインランドリーやロビーに生活感と言うか生活臭が溢れている。いかにも昭和的なビジネスホテルで寧ろ今どき珍しいくらい。部屋は広めでベッドはセミダブル。結構居心地の良いホテルだった。

番外:長距離フェリー

名門大洋フェリー(新門司~大阪南港)

下から2番目のツーリスト寝台を利用。コインランドリーなし。大浴場あり。平日利用でも乗客が多く、夕食ビュッフェは終始満席だった。エンジンの振動がやたらとベッドに響くのと、マットレスが硬いのとで寝心地は今一つだった。エアコンは若干強めに感じる。寝台にスリッパとハンガーが備え付けなのはGood。wi-fiありで出航後、着岸前それぞれ1時間程度は利用できる。

新日本海フェリー(舞鶴~小樽)

一番安いツーリスト寝台を利用。コインランドリーあり。大浴場あり。浴場は名門よりかなり広め。ハイシーズン過ぎなのでさすがに満席とまではいかない。特に帰りの便は3割程度の乗船率だった。ベッドの寝心地は名門よりはるかに良い。スリッパとハンガーは備え付けてないので持ち込みが必要(ハンガーフックあり)。エアコンの危機が悪く船室はかなり暑かった。wi-fiなし。

 

宿泊はキャンプ、ホテル、民宿と色々な宿を試すことが出来てなかなか楽しむことが出来た。いくつかの宿は次の機会でもまた利用したいものだ。