『Cities:Skylines』 新米市長奮戦記

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『Cities:Skylines』をプレイ。全てのサービスをアンロックする人口65000人到達までの所要時間は約20時間。現在の都市育成シムを代表する1作。Humble Storeで本体$1のセールを実施していたので購入してみた。プレイ環境としてはModなし、DLCはBundleされていた追加BGMの”Deep Focus Radio"のみでほぼバニラの状態でプレイした。

実のところ都市育成シムはあまりプレイしたことが無い。Youtubeで実況動画は結構観ているのだが、実際にプレイしたのは最近では『Surviving Mars』や『Banished』くらい。前者は都市と言うよりスペースシム、後者はシムと言うよりRTSなので、現代都市を対象としたシムはほぼ初めてのプレイとなる。(スーファミ時代の『SimCity』も全くプレイしたことなし)

感想を書く前に初回プレイの軌跡を簡単に記載しておく。

 

メガロポリス(人口65000人)達成まで

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人口1000人突破。大通り沿いに商業区、隣接して住宅区、汚染を避けるために離れた場所に産業区とお約束の配置。

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人口5000人突破。大通りを挟んだエリアにも住宅区を開発。

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人口10000人突破。そろそろ中央の大通りに渋滞が目立ち始める。

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人口13000人突破。2つ目の区画を購入。最初の区画開発の反省を踏まえ、最初から大通りにはラウンドアバウトを設置。

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人口20000人突破。最初のエリアで区画整理。中央交差点をラウンドアバウトに置き替える。ある程度の渋滞緩和には貢献したが、根本的な解決には至らず。

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人口30000人突破。川の北側開発に着手。北側に3つ目のエリアも購入。

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人口40000人突破。北側の開発を本格化。鉄道にアクセスできたので貨物駅を配置したところ、トラック渋滞がいよいよ深刻に。バイパスの作成や規制条例など渋滞対策に追われる。

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人口50000人突破。更に南側のエリアを購入。新たに農業区画を大規模に整備。南側は貨物駅近くに産業区画を配置したので都市部へのトラック流入数が抑えられたため、あまり渋滞に悩まされることが無かった。

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人口65000人突破。南北に長い都市になってしまった。反省点としては区画を全て格子上に設計したこと。交差点が多くなるのでどうしても構造的に渋滞が起きやすい。基本的に渋滞対策が肝な作品なので、次のプレイではもっと渋滞の少ない年にすることを心掛けたい。

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初心者にうってつけの都市育成シム

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最初のプレイを終えた感想としては、初心者向けの都市育成シムとしては非常に良く出来ている。何と言っても”詰む”ことが無い。あまりこの分野のプレイ経験は無いので他の作品と比較は難しいのだが、結構適当なプレイをしていても資金のショートや人口の伸び悩みでプレイの続行が難しくなるまでの状況にはなかなか陥らない。一方で渋滞やゴミ問題、遺体の処理などには追われることになり、その経験が次のエリア開発、次のプレイに反映される。一応Mod扱いで「資金無制限」「サービス全アンロック」でプレイすることも可能だが、正直普通にプレイするだけなら必要ないと思える程度には快適にプレイすることが出来る。これは良いバランス調整だと思う。

敢えて初心者向けの不満点を挙げるとすれば碌なチュートリアルが無いので最初の1,2時間が少々辛いことくらいだろうが、これはParadox社が発行する作品の共通仕様なので致し方なしといった所だろう。

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また、本作は初心者向けに間口が広い作品であるに留まらず、非常にやり込み度が高い。バニラでも十分に楽しめる内容だが、継続してのプレイに飽きが来ない手立ても十分に講じている。豊富なDLC、ユーザー作成の多種多様なModがそれだ。効率重視の都市を作るも良し、ひたすら規模の拡大に励むもよし、ビジュアル重視もまことに結構。豊富な拡張オブジェクトが用意されていることで、プレイの幅は広く、そして奥が深いものとなっている。

都市育成シム未経験者にも、嘗て『SimCity』に熱中した世代にも等しくお勧めできる良質の作品だ。

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