Epic Games Store無料配布ゲームお試しプレイ:『Crying Suns』

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Epic Games Storeで毎週無料配布される作品をお試しでプレイする企画.

今回は『Crying Suns』をプレイ。実は無料配布される前からSteamのウィッシュリストに登録していた作品。

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物語の舞台は帝国によって統治された銀河。高度なテクノロジーが発展した帝国では”OMNI"と呼ばれるAIが統治機構における重要な役割を果たしている。

その”OMNI”の一個体である”カリバン”が一人の男を目覚めされる場面から本作は始まる。男の名は”エリス・アイダホ”。帝国軍一の名声を誇る提督である。いや、この表現は正しくない。正確には”エリス・アイダホ”のクローンが本作の主人公だ。

目覚めたばかりのエリスにカリバンは語る。ここが帝国の辺境であること。そして4年に一度受信するはずの帝国首都からの通信がもう何年も途絶えていること。そしてカリバンの優れた知性はこの状況を帝国の危機であると判断していること。

そしてカリバンはエリスに依頼する。オメガ級宇宙戦艦の指揮官として、帝国に起きた危機の原因を探ってほしい、と。目覚めたばかりで状況を飲み込めぬままにエリスはカリバンの依頼を受諾し、帝国の危機を巡る探索の旅を始める。

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本作は一言で言ってしまえば”FTL(Faster than Light)”ライクなローグライクゲームだ。はっきり言ってしまえばゲームデザインやシステムはFTLのそれをそのまま流用したものだと言って良いだろう(正直パクリと言われても言い訳できないと思う)。

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エリスが指揮する戦艦はランダムに生成されるセクターマップを出口目指して進んでいく。これが本作のゲームプレイにおける目標であり、FTLのそれと同じ。

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戦艦には様々な武器や施設を装備が可能で、道中で得た”スクラップ”を消費してアップグレードも可能。またクルーとして雇う士官にはそれぞれが様々なスキルを持っており、戦闘や探索に貢献する。

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武器やクルー、戦艦の設備はランダムイベントで入手、または星系のショップでスクラップを消費して購入可能。ここまで書けばFTLのプレーヤーなら本作がどれほどFTLに類似した作品なのか理解できるだろう。

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FTLのシステムをより深掘りした要素として、本作ではセクターの回レベルに”星系”が定義されており、ランダムイベントは星系内の各惑星で発生する。また各惑星では地表の探索が可能であり、探検隊を組織して資源や貴重なアイテムを獲得することが出来る。

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敵勢力との戦闘もFTLにくらべてよりタクティカルなデザインだ。ヘックス型の戦闘マップ上でドローンや戦闘機をお互いに繰り出しつつ母艦の撃沈を狙う。

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FTLと最も異なる点が、そのシナリオ重視のコンセプト。ゲームプレイ中心でシナリオが添え物程度の扱いであったFTLとは異なり、本格的なSFが展開される。

ゲーム性に関して言えばほぼFTLのシステムを踏襲し、追加要素を加えたFTLのクローンゲームと言えるため、ゲームプレイ重視のプレイヤーでFTLをプレイ済ならば敢えて手を出す必要は無いだろう。しかしシナリオ重視のプレーヤーならばプレイする勝ちがある作品だと思う。

自分もSFにはそれなり関心があるので、暇が出来たら本作の続きをプレイする予定だ。

本作の無料配布は2021年1月15日午前1時まで。

本作について紹介動画を投稿したのでご覧いただけると幸いである。

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