『The Witcher Enhanced Edition』 自分にとってはクソゲー以外の何物でもなかった

正直腹立ちが収まらない。ここしばらくプレイしてきた『The Witcher Enhanced Edition』のことだ。初めてプレイ日記と言う形で経過を残しておこうと試みたが、第5章の終盤バトルで完全に詰んでしまった。これ以上は時間の無駄だろう。正直なところ馬鹿馬鹿しくなったので、このゲームはここで打ち切ることにした。

本音を言えば感想も書きたくないのだが、本作についての出来の悪さを残しておくのも無駄ではないと思うので、簡単に書いておきたい。

ゲームを評価するにあたっては様々な観点があると思う。本作のようなアクションRPGであれば、「シナリオ」「グラフィック」「システム」「音楽」等々だ。

『The Witcher Enhanced Edition』は総じて言えば高品質と言っていいゲームだ。如何せん10年前の作品だけに、グラフィックを現在の基準で語るのは無意味だが、シリーズならではの魅せるシナリオや、質の高いBGMは1作目から健在であったかと唸らせるものがあるだろう。

しかし、それらすべてをぶち壊しにしているのが「システム」、具体的には「戦闘システム」だ。この作品、とにかく戦闘の難易度が無意味に高く、その結果戦闘に全く楽しさがなく、ただただ難易度が高い苦痛な作業と化している。

基本的には敵にカーソルを合わせ、タイミング良くクリックで攻撃、キーボードで呪文、という古き良きMMO的なシステムだが、本作についていえば文句をつけたい部分があり過ぎる。

 

・操作性が悪い:WASD入力だがASDの動作が極端に遅く、いちいちマウスで視点移動による方向転換をしないと縦横に素早く移動できない

・操作性の悪さを際立たせるマップ:極端に狭い空間や、画面端でハマりやすいデザインのフィールドが、特にボス戦やイベント戦で多く、避けられないバトルのストレスが増幅する

・謎の当たり判定:本作はとにかく被弾しやすい。フィニッシュムーブの最中も無敵時間がなく、無駄に長いムーブの間殴られ放題。一部の敵は明らかに離れた距離でも何故か当たり判定がある。回避アクションは有名無実で、アクションの最中もガンガン被弾して体力を削られる。

・凶悪なステータス異常:ステータス異常(気絶や出血など)で硬直している間に攻撃され、追加でステータス異常が入る。これによって、多数の敵を相手にするバトル(イベントで発生する大半のバトル)では、一度でもステータス異常を受けると敵に取り囲まれて延々と殴られ続けることになる。一応ステータス異常を防止するアイテムもあるが、実際にはほとんど効果がない。

・敵の初期配置が全て:なぜか本作ではイベントでのバトル開始時に敵の配置が微妙にランダムで、そのため開始時に敵に取り囲まれているとその場でゲームオーバー確定だ

 

挙げ連ねるときりがないが、主要なものでもこのようなものがある。正直なところ、本作のバトルはかなり確率の低い運ゲーとしか言いようのないものだった。正直これほどバトルをストレスに感じたゲームはこれまでに無かったし、やればやるほど作品へのヘイトが貯まる作品も本作が初めてだった。

この戦闘システムの駄目さ加減の為、せっかくのシナリオや音楽も全く評価する気になれない。自分がクリアを断念したのはwikiを見る限りクライマックス目前の地点だが、正直本作の結末などもうどうでも良い気分だ。

名作『The Witcher:Wildhunt』をプレイして、前作に興味を持つ人もいるだろう。しかし心から忠告したい。やめておけ、と。特に最新作に興味を持ち、せっかくなら初代からプレイしようと考えている方、悪いことは言わないので早々に最新作をプレイすべきだ。本作をプレイした結果、興味をなくすには『The Witcher:Wildhunt』は勿体なさすぎる名作だ。シナリオを見ても最新作の為に本作をやる必然性は薄い。

それでも知ったことか、と本作をプレイするならば、以下の2点忠告しておきたい。

 

・難易度は”イージー”で

自分はノーマルでプレイした結果がこの有様だ。本作は途中での難易度変更はできないので、イージーでプレイしよう。戦闘が所詮運ゲーの本作を高い難易度でプレイする必要はない。(実績もないし)

・騎士団の味方になりましょう。

本作はシナリオ上、主人公が騎士団かエルフ、いずれかの味方になる必要がある。これは迷いなく騎士団を選びましょう。難易度が段違いです。ゲラルトが騎士団に味方するわけない、と考えると第5章でとんでもなく苦労します。自分のように。

 

この記事を以て本作のことは忘れることにする。もうPCからもデリートするつもりだ。次の作品に移ろう。しかしなんでこんなクソゲーを買ってしまったのか...これほどまでに自分に合わないゲームは生まれて初めてかもしれない。