2019北海道ツーリング ①旅程編

このブログでは主にゲーム、映画の感想、批評を投稿しているが、数少ないアウトドア系の趣味であるツーリングについても折に触れて投稿している。3年前に退職してバイクを購入し、日常の足として乗り回すほかに、気が向けば遠出をしていたが、今年は遂に北海道へ向かうこととした。やはりバイク乗りとしては一度は訪れたい”聖地”であるし、昨年から始めたキャンプツーリングも交えて各地を回って行くのも悪くないと思い、本当は昨年に行く予定で準備していたのだが、ちょうど予定日近くに地震は発生したため、念のため今年に延期した。

8月後半に出発し、先日帰宅したので、記憶も新しいうちに記事にまとめておくことにする。最初は旅程編と言うことで、このツーリングの軌跡を簡単に整理しておく。

 

1日目:出発~新門司港

九州から北海道に行くにあたり、最も労力の少ない方法はフェリーだ。しかし九州から直接北海道に行くフェリーが無いため、関西で乗り換えが必要となる。今回は新門司港から名門大洋フェリーで大阪南港へ向かい、そこから舞鶴へバイクで移動。舞鶴港から小樽行きの新日本海フェリーに乗船する。

大阪南港行きフェリーの第1便は17:00出発。自宅からは2時間半程度だが、空模様が不安なため12時過ぎに家を出ることにした。15時前後に新門司港に到着。乗船まで少し待つことにはなったが、自宅近辺は出発後に雨が降り出したそうなので、結果オーライといった所。ハイシーズン過ぎということもあり、ライダーは自分を含めて5人程度。寧ろ家族連れや学生の旅客が多く、平日と言うのにほぼ満席というのは意外だった。おかげでレストランは営業時間中ずっと満席だったので、売店で買ったカップ麺を食して早々に就寝。

2日目:大阪南港~舞鶴港

大阪南港へは早朝05:00に到着。舞鶴港までは下道で140キロ弱で、およそ4時間前後の行程となる。小樽行きのフェリーの出向時間は23:50と、このまま舞鶴に向かえばかなりの時間を持て余すことになる。空き時間で関西を観光するほどのバイタリティは無いため、伊丹のネットカフェでしばし休憩。11:00に改めて出発。途中で紛失した荷物積載用のストラップを購入するためバイク用品店に寄り、14:30過ぎに舞鶴港手前10キロほどの温泉施設に到着。汗を流してしばし休憩&時間潰し。18:00に再出発し、19:00前に舞鶴港に到着。空模様を見誤り、最後に雨に降られてしまうが大して濡れなかったので良しとする。出航までの時間を読書で潰し、23時前にようやく乗船。自分も含めて40人近いライダーがいた。乗船後は風呂にも入らず即ベットに倒れこみ就寝。

3日目:舞鶴港~小樽

小樽港への到着は20:45。07:00に起床し08:00に風呂を済ませ、コインランドリーで洗濯を済ませると、あとはやることが無い。本を読む→寝る→腹が減る→飯を食う→最初に戻る、のスパイラルを繰り返すうちに小樽へ到着。夜のせいか、”北海道に来た!!”的な感慨は湧かない。予定していたホテルにチェックインしてその日は終了。

4日目:小樽~襟裳岬

遂に北海道ツーリング1日目。意気込みとは裏腹に空は雨模様と、あいにくの出発となった。幸い1時間ほどで雨は止んでくれた。今回のツーリングは最初に襟裳岬まで南下して、反時計回りに北海道を回る予定であり、本日の目標はその襟裳岬。車線が多く、幅も広い北海道の道路は流石に走りやすい。途中で休憩をはさみつつ、まずは本日の宿泊先である『百人浜オートキャンプ場』に到着。その後買い出しもかねて襟裳岬へ行く。少し空模様が不安だったが雨も降ることなく、ツーリング初日のキャンプを終了。

5日目:襟裳~釧路

早めに起床して撤収を済ませ、07:00にキャンプ場を出発。この日は黄金道路を通り釧路を目指し、釧路湿原を周回してノロッコ号に乗る予定。しかし想定外の事態が発生。この日確認した天気は曇りで降水確率は0%だったのだが、同時に酷い濃霧だった。確かに雨は降っていないのだが、濃霧の中を走ると1時間もしないうちにずぶ濡れとなってしまった。霧を舐めてカッパも着ずに走行した報いを受ける。おまけに風も強く酷い道行となってしまった。釧路に到着するも雨で、予定を変更する。この日は湿原近くのキャンプ場に泊まる予定だったのを取りやめ、ホテルを取ることにした。とりあえず荷物を預けてチェックインの時間までノロッコ号観光に出かける。チェックイン後はブーツのファスナーが壊れたため近くのイオンモールまで靴を買いなおしに行く。実にさえない一日だった。晩飯に食べたザンギがうまかったことだけが救い。

6日目:釧路~中標津

朝から雨。ホテルで雨が収まるのをしばし待つ。チェックアウト時間ギリギリまで待ち、ようやく小降りに。この日は納沙布岬まで行く予定だったが、出発が遅れたため開陽台へ目的地を変更。雨は収まったものの昨日以上の濃霧に悩まされる。前方の視界が10Mもない状態なので非常にスリリング。ようやくたどり着いた開陽台は濃い霧に包まれており、「地球が丸く見える」どころか目も前の視界すら危うい状態。しばし観光と休憩の後、予定していた中標津の民宿へチェックインして終了。

7日目:中標津野付半島知床半島屈斜路湖

北海道到着4日目にしてようやくの晴天に恵まれる。06:00に宿を出発し、まずは野付半島へトドワラ、ナラワラを見に行く。荒涼とした風景にしばし魅了される。その後は摩周湖に行く予定だったが、せっかくの晴天なので知床へ向かうことに。一部霧の濃い場所はあるものの、中々の晴天で知床半島を一周することが出来て満足。その後屈斜路湖の『和琴半島湖畔キャンプ場』へチェックイン。カッパやバイクカバーなど雨に濡れた用具を乾かすことが出来てようやくここで人心地ついた気分。

8日目:屈斜路湖摩周湖~神の子池~網走監獄~網走湖

引き続き晴天。この日は09:00頃にキャンプ場を出発。霧の無い晴天の摩周湖に大変満足。その後神の子池へ向かう。今回の北海道で特に見たかった場所だが、池までの未舗装路が想定以上にキツイ。未舗装路と言うよりダートと言うべきで、何度も転倒しかけながらも到着。晴天の神の子池は確かに苦労した甲斐はあった。その後は網走監獄をゆっくり観光した後、『女満別湖畔キャンプ場』にチェックイン。

9日目:網走湖~猿払村

この日は最北端へ向けての移動日。09:00頃に出発してひたすら北を目指す。引き続き快晴で気持ち良い道行だったが、最後の50kmほどはオホーツクからの横風がひどくて疲れてしまい、エサヌカ線には行かず仕舞となった。まあ本線も十分良い道だったので満足。この日は国道沿いの道の駅に併設された『さるふつ公園キャンプ場』に宿泊。広大なサイト、強い風、そしてキャンパーは自分ひとりとある意味北海道のキャンプツーリングにおける醍醐味を味わう。

10日目:猿払村~宗谷岬→宗谷丘陵→ノシャップ岬→サロベツ原野→オロロンライン→留萌

06:00にキャンプ場を出発。今回の旅におけるハイライト、宗谷岬へ。運のよいことに最高の晴天。早朝に出発したおかげでほとんど観光客もいない宗谷岬を堪能。その後宗谷丘陵、ノシャップ岬と観光した後、今度は日本海側を南下開始。オロロンラインは日本海側からの横風が凄まじく、心身共に疲弊した。オトンルイ風力発電所サロベツ原野を楽しむ余裕もなくなんとか留萌のホテルに辿り着いて一息つく。

11日目:留萌~旭川

留萌でキャンプ用品を自宅に送り、荷物が軽くなったため運転が楽になる。この日は層雲峡まで行く予定だったが、前日のオロロンラインで疲弊したため、旭川のネットカフェでしばし休憩。その後旭山動物園を鑑賞した後、宿泊先である旭川21世紀の森へ向かう。

12日目:旭川~美瑛~富良野

10:00に旭川を出発。この日は徐々に天気が下降するとの予報だったが、たどり着いた美瑛は最高の晴天。素晴らしい田園風景を堪能した。その後は富良野へ。これも見たかった青い池へ。何とか天気も持ってくれたので満足し、南富良野の民宿へ。チェックインしてバイクカバーをかけたところで雨が降り出す。危ないところだった。

13日目:富良野~苫小牧

雨が収まらないためチェックアウトギリギリまで様子を見る。出発が遅れたため、本来の目的地である洞爺湖を変更して苫小牧へ。久々に雨と霧に悩まされることになったが、苫小牧に到着。苫小牧市科学センターで宇宙ステーション ミールの実物を見て大満足してホテルへ。

14日目:苫小牧~小樽

旅も終盤。明日にはフェリーに乗るため本日中に小樽へ戻ることに。途中の支笏湖周辺は日曜のせいか人も車もかなりの量。札幌までの峠道も交通量が多く、更に大変な暑さで小樽に着くころには疲労困憊だった。到着日と同じホテルにチェックインした後、軽く周囲を散策すると、凄い人の量。人いきれに当てられてその日はホテルにこもって休養した。どうやらアニメ関連のイベントをしていたらしい。道理でレイヤーさんがたくさんいたわけだ。

15日目:小樽

北海道最終日。この日はバイクに乗らず徒歩で小樽観光。手宮線跡や小樽市博物館を見物。市内の喫茶店で時間を潰しつつ17時過ぎにフェリーターミナルへ落ち着く。再び読書で時間を潰し、22時に乗船。今回もベッドへ直行。

16日目:小樽~舞鶴

舞鶴港への到着は21:15。往路と変わらぬ時間を過ごす。予定よりやや早めに舞鶴へ到着。物凄い蒸し暑さ。北海道とのあまりの差にしばし戸惑う。この日は予定していた近くのホテルに宿泊。

17日目:舞鶴~大阪南港

天気予報によると午前中から舞鶴は雨。雨と暑さを避けるために夜明け前にホテルを出発。7:30に往路でも利用した伊丹のネットカフェに飛び込み、14:00まで休憩。その後大阪南港に向かうがやはり暑い。汗で下着までずぶ濡れだ。15:00過ぎにフェリーターミナルに到着。乗船後すぐに風呂を浴びてデッキに出るとかなりの雨が降っている。いいタイミングで雨を避けられたようだ。平日だと言うのにかなりの乗客が乗っているのには驚いた。

18日目:新門司港~自宅

05:30に新門司港へ到着。そのまま帰途に就き自宅に戻る。

 

以上前18日の旅程となった。とはいってもそのうち前後6日は移動に当てているのでツーリング自体は12日間といった所。九州在住者にとって北海道ツーリングのネックとなるのがこの移動時間。新日本海フェリーの出航時間がもう少し早まるといいんだが。