『Dear Esther』 BGMは抜群に良い”雰囲気ゲー”

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『Dear Esther』をクリア。所要時間は1時間弱。

幾つか紹介記事を見て興味があった作品だが、先月のTwichプライムの配布対象となっていたので早速プレイ。何気にTwichプライムの配布作品をプレイするのは初めて。

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本作を簡単に言ってしまえば「ウォーキングシミュレーターwithオッサンの独り言」。

英国の沿岸地域を思わせるような寒々しく寂れた島を舞台に、時折挿入されるモノローグと共に散策する作品だ。

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無人島のように見えるこの島で出会う人間は一人もいない。あるのは遺棄されて久しい廃墟や船の残骸、そして灰色の空の下に横たわる豊かな緑だけ。プレイヤーはその島をただひたすら歩き続ける。ダッシュすることもなく、ただ淡々と歩き続ける。時折挟まれる独白はプレイヤーのものだろうか。Estherと言う名の女性(?)に向けられた独白によれば、彼女は交通事故に遭い、既にこの世の人ではない模様だ。染み入るような寂寥を感じつつ、プレイヤーは島を巡り続ける。

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正直に言えば、本作は”面白い”作品ではないだろう。配布されたのがUnityでリメイクされたバージョンと言うこともあり、旧バージョンの日本語Modが使用できない為英語でプレイしたこともあり、モノローグについてもどれだけ理解できたか正直怪しい。

プレイそのものは英語が理解できなくとも全く問題はない。単純にゲームプレイのみに関して言えば、モノローグの内容を一切理解できなくともクリア可能だ。

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島の各所には思わせぶりなシンボルや化学式、落書きのようなメッセージが残されているが、特段謎解きのような要素があるわけでは無い。基本は決められた一本道を辿っていくだけ。それが本作を”ウォーキングシミュレーター”と評した所以だ。

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グラフィックについても美麗であると言って良いと思うが、かなりアセット感が強く、一本道であるがゆえに空間的な広がりが薄く、背景絵のように感じられる。ボリュームが小さいことも考えるとフルプライスで購入したならさぞ期待外れな思いをしたことだろう。

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正直それほど語るべき内容は無いのだが、本作のBGMについては非常に質が高いと感じた。このBGMを聞きながら、一つの島の散策をする1時間。それだけでもプレイした価値はあったのかもしれない。

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